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開発研究技術の紹介


多剤耐性黄色ブドウ球菌に自分の毒素抑える遺伝子 宿主共存を計っているのか
(本アイデアは朝日新聞2011年1月17日朝刊に取り上げられました)

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 院内感染の原因となる多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)には、自分の毒素や動きを抑える遺伝子があることを、 東京大学薬学部の関水和久教授らが見つけた。関水教授らは 「病原性を抑えて、宿主のヒトと共存する戦略だろう」と考えている。


MRSAは、抵抗力が弱った人が感染すると発病するとされてきたが、海外では、健康な人にも集団感染する例が報告されている。 関水教授らによると健康な体力のある人たちの集団感染の原因として、 今回見つけた遺伝子がないタイプすなわち宿主と共存しない菌の存在が考えられるという。


2月にも米専門誌で発表する。


関水教授は大学発ベンチャー企業(株)ゲノム創薬研究所を立ち上げ、カイコを利用して見つけたMRSAに効く抗生物質「カイコシン」を開発中です。